Monthly Special

2000/4/17
以下の文章は4月の星空情報ガイド(東海汽船作成)よりの無断転載です。クレームが出ました場合は速やかに削除致します。


船旅の道しるべ〜北斗七星と北極星〜
現代では海を旅行するときには、大きな船で快適ですが、昔は船旅でも漁に出るにも命懸けだったのです。そんな昔の船乗りにとって強い味方となってくれたのが、夜空の星たちでした。なぜなら星を見ることで、方角や時刻が分かるからです。とくに重要なのが「北極星」という星で、どんな季節、どんな時刻でも真北に輝いているので、古来から、北極星を探す方法がいろいろ考えられました。そのなかでも特に分かりやすいのが北斗七星を使う方法です。



図のように、「ひしゃく」の形をした北斗七星の端っこの2つの星を結んで、5つ分伸ばすと北極星にあたります。春から夏にかけては北斗七星が北の空高く輝くので、ぜひぜひ、いちど実際に探してみて、昔の旅人や漁師さんの苦労や、この星を見つけたときの喜びを感じてください。図は4月の夜8時頃の北の空の様子です。



おとめ座物語〜季節の始まり〜

さて、最近めっきり春らしくなってきましたが、なぜ四季があるのか不思議に思ったことはありませんか?科学的には、地球の自転軸が傾いていて。…なんて難しい説明がなされますが、古代ギリシアの人々が考えたこんな神話があります。おとめ座は(草木や、農作物や、泉など、大地から生まれるもの全てをつかさどる女神)デーメーテールの姿を形取っています。女神にはペルセポネという美しい一人娘がいました。ある日、この娘が死後の世界の神ハデスに地下に連れ去られてしまい、女神は必死になって娘の居場所をつきとめ、ハデスに娘を返すように頼みました。ところが娘のペルセポネは死後の世界の果実「ザクロの実」を食べてしまっていたので、ハデスは、ペルセポネはもう死後の世界の人間だと言い張りました。そこで大神ゼウスが両者の言い分を聞いて、「ペルセポネを女神のもとへ帰すこと。ただし、一年のうち3分の1は死後の世界でハデスと共に過ごすこと」という取り決めをしました。そしてペルセポネは女神デーメーテールのもとへ戻り、一年のうち3分の1は地下の死後の世界で暮らすことになりました。この間、女神はその悲しみのため、地上の草木も枯れ、作物も実りません。 これが名となり、再び娘が帰ってくると女神は喜びにあふれ、地上には新しい生命が満ちあふれます。これが春の到来となるわけです。おとめ座は4月の8時から9時頃、南東の空に出ています。スピカという青い1等星が目印です。

しし座の雄姿を見つけよう

12星座の中でも、明るい星が多く、とりわけ姿が立派なのが「しし座」です。神話では深い森の奥に住んでいる恐ろしい人食いライ才ンで、ヘルクレスという英雄に退治されてしまいました。春の代表的な星座で、4月の夜9時頃には南の空高くその雄姿が見られます。星座の形は、あのエジプトのスフィンクスを横から見たような感じです。胸の所にレグルスという青白い1等星があって目立ちます。胸から頭にかけての星のならびがクエスチョンマーク「?」を左右逆にした形で、草を刈るときに使う「鎌(かま)」に似ているので「ししの大がま」とも呼ばれます。「?」のマークの逆なので「しし座のナテハ」などと呼ぶ人もいるそうですが…?ところで、しし座の石どなりには「かに座」、下の隣には「うみへび座」があります。みんな、しし座と同じように英雄ヘルクレスに退治された怪獣の星座なのです。なぜか春の夜空で固まっています。「まったくヘルクレスのヤツにはひどい目にあわされたよなあ」なんて言い合っているのかもしれませんね。義春先、日が沈むと、東の空に明るい1等星が二つ昇ってきます。色の違いがとても美しいのでぜひ見比べてください。真東のほうに輝く金色の星が「アー クツルス」という星で、日本では「麦星」と呼ぶ地方があるそうです。「麦星」の名は、この星が空高く輝く季節になると麦の収穫をすることからついた名前だそうですが、星の色そのものも黄金色の麦の穂を思わせます。麦星からだいぶ右に離れて南東の空には、おとめ座の「スピカ」という青っぽい星が輝いています。こちらには「真珠星」「涙の星」というニックネームがあります。その名からも想像できるように、とても清らかなイメージの青白い星で、明るさを比べると「麦星」のほうが明るく、大きい量なのかな?と思いがちですが、地球からの距離を調べてみると、麦星までは37光年、真珠星まではなんと270光年もあるのです(光年とは、光が1年かかって進む距離の単位。1光年が約9兆5千億キロメートルです)。麦星の方がずっと近くにあるから明るく見えるわけで、実際は真珠星のほうがずっとずっと大きな量なのです。

麦星と真珠星
春先、日が沈むと、東の空に明るい1等星が二つ昇ってきます。色の違いがとても美しいのでぜひ見比べてください。真東のほうに輝く金色の星が「アークツルス」という星で、日本では「麦星」と呼ぶ地方があるそうです。「麦星」の名は、この星が空高く輝く季節になると麦の収穫をすることからついた名前だそうですが、星の色そのものも黄金色の麦の穂を思わせます。麦星からだいぶ右に離れて南東の空には、おとめ座の「スピカ」という青っぽい星が輝いています。こちらには「真珠星」「涙の星」というニックネームがあります。その名からも想像できるように、とても清らかなイメージの青白い星で、明るさを比べると「麦星」のほうが明るく、大きい量なのかな?と思いがちですが、地球からの距離を調べてみると、麦星までは37光年、真珠星まではなんと270光年もあるのです(光年とは、光が1年かかって進む距離の単位。1光年が約9兆5千億キロメートルです)、麦星の方がずっと近くにあるから明るく見えるわけで、実際は真珠星のほうがずっとずっと大きな量なのです。



大きな星座、小さな星座


星座は全部でいくつあるかご存じですか? なんと88個もあります。 大きな星座に小さな星座、目立つ星座に目立たない星座、有名な星座に誰も知らないような星座、いろいろです。春の星座は巨大なものが多くて、大きな星座ベスト3をすべて含んでいます。名誉ある最大の星座は「うみへび座」という星座です。西の空の頭から、東の空のシッポまで暗い星がウネウネ続いています。頭が地平線に昇ってから、シッポが昇りきるまで、なんと7時間もかかります(シッポが昇る頃には、頭は反対側の空に沈みかけているのですが)。ちなみに最も小さい星座は、あの有名な「南十字座」です。本来は別の星座の一部であったものを、
十字の形がきれいなので切り取って星座として独立させたため、必要最小限のスぺースしかないのです。南十字星は東京
あたりからは見えませんが、才一ストラリアなどに行って実物を見てきた人は「いやー思ってたより小さかったよー。」と言う人が多いです。


月の暦

今月は5日が新月ですので、月のはじめは月明りが無くて星を見るのには適しています。7日頃からは、夕方の西の空に細い月が出て、曰を追うごとに少しずつ太くなってゆきます。11日には半月になり、19日が満月です。満月を過ぎると、日を追って右側から欠けてゆきますが、だんだんと東の空に昇って時刻が遅くなります。



流星群の話
 三原山はしし座流星群のときには、真夜中に大変な盛況だったそうです。光害のない大島はどこでも星がよく見えますが、
特に泉津や差木地の断層のところがよく見えるそうです。夜中にサンデッキでコーヒーを飲みながら、簡単な食事をしながら、星を眺めたいという方には、ある程度の人数が集まれば、知人のレストランオーナーに交渉できると思います。そして、しし座流星群は今年に限ったことではありません。毎年、11月15日〜22日ごろになると、しし座のあたりから四方八方に現れては消えるたくさんの流星群を見ることができます。また、12月14日ごろには新たな天体ショーが観測されそうとの事です。大島の楽しみに天体観測をひとつ付け加えてはいかがでしょうか。そしてそれには、空気が澄み切って、なおかつシーズンオフである10月から、1月がベストだと思います。

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