椿の生育
椿の種を植えて、7〜8年たつと、約1メートル程の元木になります。この元木を植林地に植え代えて、さらに10年
ほどすると、初めて椿油の原料となる実が収穫できます。このように、椿の木はたいへん時間をかけて生育するものな
のです。ですから、多くの実を結ぶ収穫性の良い椿を育てるには、植林から30年の歳月が必要だと言われています。
椿の実
椿は、厳冬の1〜2月に花を咲かせます。さらに開花から半年以上をかけ、充分な日光を浴びて、11月頃にその実を
結びます。このように他の植物性油の原料木に比べて、その結実までに、より多くの光合成を繰り返す椿の実には、不
飽和脂肪オレイン酸、ビタミンFなどの栄養素が、より高単位に含まれています。
油搾り
1.8リッター(1升)の椿油を搾り出すためには、約60キロの椿の実が必要です。これだけの実を採るためには、植林
管理など、多くの人手がかかります。ですから、椿油は、昔からたいへん貴重な曲として扱われてきました。
吸収性
椿油の特徴は、豊富な栄養素もさることながら、その吸収性の高さにあります。
数滴の油を手に落とし、よく擦り込んでいただければ、数分後には油分は吸収されて、べトつく感じが残りません。
またそのまま口にしていただいても、通常の油のような舌に残る残油感がありません。このような人体への吸収作の高
さゆえ、椿油は美髪や化粧用の油材としても珍重されてきたのです。もちろん椿油の吸収性の高さは、消化の良さを示
すもので、幼児やご高齢の方にも、安心してお使いいただける高品位の食用油です。
オレイン酸トリグリセリド
リノール酸系植物油の過剰摂取は、人体のホルモン・バラシスを崩し、アレルギー症などを引き起こす原因になると言
われています。ところが椿油は、リノール酸の含有量が少なく、その主成分は、人間の皮下脂質と同じオレイン酸で
す。人体と同じ成分ですから、まったく害もなく、しかもリノール酸同様、コレステロール値を下げる働きがあります。炒め
ものや揚げものなどの高温料理にお使いいただいても、熱変化が少なく、酸化しにくい、品質の安定したオイルです。
風味と賞味期限
椿油には、独特の風味と色相があります。この風味と色相は、天然の栄養素によるものですが、油分以外のこれらの栄養
素には酸化性があり、変質しにくく保存性の高い椿油を抽出するためには、これら栄養素までもろ過除去する必要があ
りました。そこで今回、椿油の精製過程に、高密度フィルターろ過を採用し、より風味が高く、より天然素材の良さを
生かした椿油を作りました。このため、品質の保持期問を1年とする賞味期限を設定しました。
2000/5/3 南洋海底社 商品広告パンフレットより